NHK の受信料収入と契約件数の推移

先日、ワンセグ携帯を所有した場合に NHK の放送契約を結ぶ義務があるかどうか裁判が行われたというニュースがあった。放送法64条の「受信設備を設置」に電話の「携帯」の意味を含めるのは「無理がある」として NHK は敗訴。

NHK(および総務省)が受信料の取り立てを強化したい背景として、都市部の若者を中心に受信料の未払いが増えているという説をよく耳にする。実際のところどうなのか、NHK の公表する決算書から受信料収入と契約数を調べてみた。

すると2001年度から2015年度までの受信料収入は横這いで、契約数は増加している傾向が見て取れた。契約数の増加は衛星契約の増加によるものが大きい(衛星契約を含まない地上契約は減少)。ここ数年に限って見れば、衛星契約の増加とともに受信料収入も増加している。

この結果には、契約数の減少が危機的だという印象があったため驚いた。

調査用に作成したデータ