PHP 7 を Windows 7 上で動かす

PHP 7.0.1 がリリースされたので、ひとまず開発環境である Windows 7 上で動かしてみた。

インストール

PHP のダウンロードページから「Windows downloads」のリンクをたどり、Windows 版のダウンロードページへ。

ここでは x64 スレッドセーフ版を選び、 C:/Apps/php/php-7.0.1-Win32-VC14-x64 に展開した。

また、PHP 7 を動かすためには Visual C++ (2015) のランタイムが必要なので、導入していない場合はインストールする。

PHP は x64 版を選んだのでこちらも vc_redist.x64.exe を選ぶ。

php.ini の設定

展開したディレクトリの php.ini-development を php.ini という名前でコピーし、次の設定を行った。
703行目、現在使用しているライブラリを使用できるようにする。(バージョンの違いで動かない可能性もある)

include_path=".;C:\xampp\php\PEAR;C:\xampp\php\share"

725行目、拡張 DLL の読み込み設定。

extension_dir = "ext"

867行目〜、必要な拡張機能を有効にするため、コメントを外す。

extension=php_mbstring.dll 等

パスを通すためのバッチファイル作成

PHP 7 を一時的に使用するため、システムへのパスの設定は行わない。そのかわり次のようなバッチファイルを作成し、必要なときにパスを通すようにする。

PATH C:\Windows\system32;C:\Windows;C:\Apps\php\php-7.0.1-Win32-VC14-x64

ここでは usephp7.bat という名前でパスの通ったディレクトリに保存した。

Web アプリケーションを実行する

PHP には 5.4.0 から開発用のビルトインウェブサーバー機能がある。この機能を利用することによって、あるディレクトリをドキュメント領域とした Web サーバを起動することができる。

サーバの起動は簡単。さきほど作ったバッチファイルを使い、コマンドプロンプトから

> cd public_html
> usephp7
> php -S localhost:8000

のようにする。
この状態で Web ブラウザから http://localhost:8000 にアクセスすると、 public_html 内のファイルを表示、PHP なら実行できる。
Web サーバを停止するにはコマンドプロンプト上で Ctrl-C を押せばよい。

感想

試しにある程度テキストを処理するプログラムを動かしてみたが、PHP 5.6 では 750 ms ほどかかっていた処理が 400 ms 前後で終わるようになった。1.8〜1.9 倍も速い計算になる。