情景分析って?

日比 啓文: 音色空間を用いた音楽情景分析の検討, 修士論文, 東京大学大学院 工学系研究科, 2002.2 によると

周囲を取り巻く環境から情報を取り出す機能を、情景分析 (scene analysis) と呼ぶ

例えば人間がロールケーキを見てそれがロールケーキだと分かるには、視覚を通して入ってきた様々な光を脳で処理し、さらにその物体の位置、形、動きを見分けるプロセスが存在する。このような働きが情景分析である。

つまり外界 (ロールケーキなどさまざまなものがある世界) をインターフェース (視覚) により捉え、内界 (脳) に存在する概念と照らし合わせて、他の概念からはっきり分けられる、こと。
情景分析を行うとき、インターフェースは視覚以外に聴覚でもいいし、脳の代わりにコンピュータでもよい。

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聴覚の情景分析の中では、音声の認識に関する研究は多く取り組まれ、手法も確立しており、結果も多く出ている。しかし、音楽の認識に関しては未だに確立した手法が提案されていない。