レタリング技能検定を受けて優良賞を貰った経緯をまとめてみる

きっかけはたぶん高専の数学の教科書。数式って綺麗だなーと眺めていた。何で知ったのかは覚えていないが、TeXで書かれているというのを知った。TeXについて調べているうち、クヌース先生が組版システムからフォントから何もかも作ったと知り感銘を受けた。
そうしていろいろな書籍を観察するうち、明朝体なら明朝体で、好みのものとそうでないものがあることに気づく。いや、それ以前からも好みはあったがより細かな違いも意識するようになった。こうして観察するうち石井明朝とゴシックが非常に好みであることに気づき、集めまくった。ぱそこんの文字は不満だ。文字に関する書籍も買うようになった。『文字大全』『Visual Design 2 タイポグラフィ・シンボルマーク』とか。理論――暗黙知形式知としてまとめたもの――を読みつつ好きな書体を大きくトレースしたりする日々。
そういえば昔から字を書くのが好きだ。小学校へ入る前から字をやたら書いていたような記憶があるし、小学校へ入ってからは納得がいく字が書けるまで練習したりもした。今から見るとやはり拙いが。
そうして高専生活前半はロゴを作ってみたりフォントを作ろうとして文字の多さに挫折したりする。様々な種類の書体を練習し、一番時間をかけたのは極細のゴシック体。ごまかしが効かず一番練習になる。
高専の3年生の頃だったと思うが、CG検定の存在を教えてもらった友達か何か経由でレタリング検定なるものがあることを知る。公式サイトを見ると過去問があって、見てみるとこれはいけるのでは、と思った。一応この検定は文部科学省認定らしいがなにやら怪しい。が、好奇心が勝って問題集を請求してみる。道具も必要最低限揃えていざ挑まん。
ちなみに道具はスミ、ホワイト、ペン (ピグマ)、雲形定規を買った。他はあるもので。雲形定規は学校のレポートでグラフを買うときにどのみち必要だったので購入。ただしその前から必要だったけど買ってなかった。閑話休題
実際に受けたのは4年生の初夏の頃。級は3級。会場は小さな専門学校。専門学校の生徒は別に受けているらしく、会場には二人のみ。もう一人は綺麗な色の服を着た綺麗なお姉さんで、服の色が印象に残った。内容としては過去問とさして変わらず楽勝。ただ本番は時間制限があるので早め早めに仕上げるよう気をつけた。そうしたら時間が余った。仕上げは自分としては物足りなかったが、公式サイトに掲載されていた優秀作品程度の品質はある、それよりおなかすいた、というわけで仕上げ塗りして終わり。合格する自信はあったと思う。
そして7月には合格証が届く。すごいチープ! 名刺よりやや大! ミシン目!! CG検定の合格証と比べてそのチープさは時計台くらいがっかりだった。見たこと無いけど。その後検定のことはすっかり忘れていたが、1月に検定協会からお手紙が届く。あなたはレタリング技能検定 三 (←ボールペン) 級優良賞に選ばれ受賞が決定しました、と。仕上がりがそれほど良くないと思っていただけにびっくりした。その後賞状が届く。でかーいよ。印刷なのが少し残念。
そういうわけで目敏さは一級品です。めでたしめでたし。
書いてみると結構長いな。2級1級も受けたいけど検定料と時間と、やっぱり他のこともやりたいし、老後にでも取っておこう。石井茂吉さんも結構な年で文字を作っていたというし。